AppSheetでタグ選択による記事フィルターを実現する方法

AppSheetでタグ選択による記事フィルターを実現する方法 📜Scournal開発記

🔍 この記事の狙い

Scournalでは記事をタグで分類して記録する仕組みを整えてきたが、蓄積された情報を効率的に検索・再利用するには、タグによるフィルター機能が不可欠である。今回はAppSheetを使い、ユーザーが選択したタグに関連する記事だけを一覧表示する方法を検証・実装した。その過程を記録し、今後のタグ検索機能の発展にもつなげていく。

🧱 よくある課題と実装の壁

AppSheetではEnumListやRefなどの柔軟なデータ型が使える一方、複数のタグを文字列として保存している場合、部分一致や複合条件によるフィルターが難しいという制約がある。特に、`INTERSECT()`や`IN()`などの関数では型エラー(List of Listなど)になりやすく、意図した絞り込みがうまく動作しない状況があった。仮想列の型とリスト変換の方法を工夫する必要があった。

🛠 実際に試した解決方法

最終的に、記事側(logs_free)のタグ文字列を仮想列`タグリスト`にて `SPLIT([タグ], ” , “)` でリスト化し、選択されたタグ(`タグを選択`)との照合に `IN(…)` + `ANY(…)` を組み合わせることで、スライスフィルター条件が機能するようになった。以下が実際に動作した式である:

“`appsheet
IN(
ANY(SELECT(タグを選択[タグを選択], TRUE)),
[タグリスト]
)
“`

これにより、「1つでも一致するタグを含む記事のみを一覧表示する」動的フィルターが安定して動作するようになった。

💡 他にも応用できる仕組みとは

この仕組みは応用次第で以下のような展開が可能になる:
– AND条件:選択されたすべてのタグを含む記事だけを表示(完全一致)
– 人気タグランキングやバッジ表示(タグの出現回数集計)
– タグ選択ダッシュボードを活用し、リアルタイムに結果を切り替え
– GPTを活用したタグの自動提案機能との連携(GAS経由)

このようにタグ選択とスライスを連動させることで、ユーザーにとって“探しやすく再利用しやすい”記事環境が整う。

✅ まとめと次にすべきこと

今回の構築により、Scournalの知識資産はタグを起点に動的に活用できるようになった。記事の分類精度が向上し、再検索や再発信がスムーズになる。今後は複数タグ条件の拡張、記事内のタグクリックによるフィルター遷移、タグ管理UIの改善などに取り組むことで、情報の循環性をより高めていくことができるだろう。

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