🛠商品管理機能の強化ログ（商品登録ログ出力機能の追加）

📜Scournal開発記

2025.05.11

はじめに：なぜ商品登録ログが必要か？
背景：商品提案と登録処理の構造
解決策：登録直後のログ出力
1. 特徴：
運用面の効果
今後の拡張構想
まとめ：透明性と信頼性の向上へ

はじめに：なぜ商品登録ログが必要か？

Scournalの自動記事生成・商品提案システムは、記事本文の内容やタグに基づいて関連商品を提案し、それらを楽天やAmazonなどのリンク付きで記事末尾に挿入する構成を採っています。これにより読者の購買導線が生まれ、ブログのマネタイズ効率を高める重要な仕組みとなっています。

しかし、記事生成や商品提案をスケジュール実行していく中で、提案された商品が確実に `product_master` シートに登録されたかどうか、そしてどんな商品が追加されたのかを即時に把握する方法が限られていました。特に、複数の商品が一括で追加されるケースでは、「何が新しく入ったのか」が見えづらくなるという課題がありました。

そこで今回、商品登録時にその情報をログに出力する処理を新たに実装しました。これにより、定期実行の中でも商品登録の成否や中身をリアルタイムで把握できるようになり、運用上の透明性が大幅に向上しました。

背景：商品提案と登録処理の構造

Scournalでは、以下のような流れで商品が自動的に提案・登録されます：

1. 記事本文中に `[[PRODUCT:商品名]]` のプレースホルダが含まれている
2. スクリプトがその商品名に該当するものを `product_master` に登録済みか確認
3. 見つからなければ、GPTが候補商品を提案し、必要に応じて画像・リンク付きで新規登録
4. 登録完了後、記事末尾に埋め込まれる

この一連のプロセスにおいて、実際にどの商品が登録されたのかを知るためには、毎回 `product_master` シートを開いて確認する必要がありました。しかも登録は複数件まとめて行われることもあるため、登録対象がどこまでなのかを見分けるのも一苦労。

解決策：登録直後のログ出力

この課題を解決するために導入したのが、新関数 `logRegisteredProducts()` です。内容はシンプルですが、直近で追加された商品データを自動でログ出力することで、登録内容の確認が一目で可能になります。

以下がそのコードです：

“`javascript
function logRegisteredProducts() {
try {
const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getSheetByName(“product_master”);
const data = sheet.getDataRange().getValues();
const latest = data[data.length – 1];
const [category, name, img, rakuten, amazon, yahoo, date] = latest;
Logger.log(`🗂 登録商品: ${name}（カテゴリ: ${category}、登録日: ${date}）`);
} catch (e) {
Logger.log(`❌ 商品登録ログ出力エラー: ${e.message}`);
}
}
“`

特徴：

– 最終行のデータを自動取得し、`Logger.log()` で出力
– カテゴリ、商品名、登録日などの主要情報を明示
– 商品提案スクリプト `generateProductSuggestions()` 実行後に連携される

運用面の効果

このログ出力機能が加わったことで、運用担当者は以下のような恩恵を受けられるようになりました：

– ✅ 定期実行時にどんな商品が追加されたかを即座に把握可能
– ✅ スプレッドシートを都度確認しなくても済む
– ✅ 想定外の登録（意図しない提案や誤反映）を早期に検知できる
– ✅ 今後の通知（Slack/LINE/メール）連携にも対応しやすい構造

例えば、Loggerの出力を `Chat通知` にリダイレクトすることで、提案商品がLINE Botでリアルタイムに通知されるような自動監視システムへの拡張も可能になります。

今後の拡張構想

今回のログ出力処理を起点に、以下のような機能拡張も視野に入れています：

– 📩 Slack/LINE通知：Loggerの内容を外部チャネルに転送し、開発チームや管理者が即時確認できる体制に
– 📊 商品登録履歴シートへの転記：ログではなくシート形式で記録を残すことで、時系列での確認・分析が可能に
– 🔄 複数商品登録の追跡処理：最新1件ではなく、今回のバッチで何件登録されたかを全件列挙
– 📦 商品ステータス管理（未使用/使用中）：記事に未だ登場していない商品のトラッキング

これらの拡張により、「商品提案 → 登録 → 記事反映 → 効果検証」というループがより厳密に可視化され、スケーラブルなマネタイズ基盤が築かれていきます。