🧩 なぜフォーム設置が必要だったのか?
Scournalというプロジェクトにおいて、情報の発信だけでなく、読者や訪問者からのフィードバックを受け取る仕組みを整えることは極めて重要だと考えていた。特に、ブログという形で展開する以上、一方通行の情報提供ではなく、対話性を持たせることで信頼性や双方向性が高まり、サイトの価値も向上する。
その中でも「お問い合わせフォーム」は、最も基本的でありながら効果的な導線のひとつだ。フォームを通じて得られる情報は、単なる問い合わせにとどまらず、サイト改善のヒントや次のコンテンツにつながる種にもなり得る。
具体的な目的としては以下の通り:
– 記事内容に関する質問や意見、感想を受け取る窓口を作る
– 誤字脱字、不具合などの報告をスムーズに受けられるようにする
– 広告や仕事の相談・コラボ依頼などのビジネス的な接点に対応できるようにする
– サイトへの信頼感を高め、訪問者が安心して関われる環境を整える
これらを踏まえて、WordPress上にどのように実装したのか、その選定理由から実装手順、つまずいたポイントまでを一連の開発記としてまとめた。
🔍 導入に使ったプラグイン:Contact Form 7
今回導入したのは、世界中で多くのユーザーに利用されているWordPress用のフォーム作成プラグイン「Contact Form 7」。無料でありながら拡張性が高く、カスタマイズの自由度もあり、特にCocoonテーマとの互換性にも優れている点が魅力的だった。
ショートコードという仕組みで、フォームを任意の場所に挿入できる柔軟性も評価ポイント。テーマやコンテンツに合わせて細かく配置を調整できるのは、ブロックエディタにおいても非常に便利。
設置の手順(具体的な操作フロー):
1. WordPress管理画面の左メニューから「プラグイン」→「新規追加」を選択
2. 検索窓に「Contact Form 7」と入力し、表示されたものをインストール → 有効化
3. 左メニューに「お問い合わせ」という項目が追加されるのでクリック
4. 自動生成されているデフォルトフォームのショートコードをコピー:
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エラー: コンタクトフォームが見つかりません。
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5. 固定ページ「お問い合わせ」を作成し、「ショートコード」ブロックを挿入して貼り付け
6. 公開・プレビューを行い、実際にフォームが表示されるかどうかを確認
これにより、無事にScournalブログ上に訪問者向けのフォームを設置できた。
🧱 詰まったポイントとその解決方法
設置作業の中で、いくつかのポイントでつまずくことがあった。最初に遭遇したのは、「ショートコードを貼ったのにフォームが表示されない」という問題。
原因を探ると、単なる段落ブロックにショートコードを入力していただけで、WordPressがそれをコードとして認識していなかったことが判明。ショートコード専用ブロックを使わなければならなかったのだ。
次に気づいたのが、ショートコード内のフォームIDが仮の「id=\”123\”」のままだったこと。Contact Form 7で生成された実際のフォームIDを確認せずにそのまま貼り付けていたため、存在しないフォームを呼び出していた状態だった。
この2点を修正して無事に解決:
– 「ショートコード」ブロックに正しく挿入
– Contact Form 7の管理画面でフォームIDを確認し、該当IDを反映
表示を確認したところ、正常に名前・メール・本文の入力欄が表示され、送信機能も問題なく動作した。
💡 今後の応用と拡張の可能性
今回導入したフォームは、最低限の構成として「名前・メールアドレス・本文」だけで設計している。ただ、これをベースにして、より利便性の高いフォームへと拡張していく可能性も視野に入れている。
たとえば:
– 問い合わせの種類(一般質問、不具合報告、コラボ依頼など)の選択肢を追加
– ファイル添付(画像やPDF)を可能にする
– 自動返信メールの内容をカスタマイズし、問い合わせ完了後の安心感を提供
– スパム対策としてreCAPTCHA(Google)を連携する
– 特定のキーワードを含む内容にだけ通知を強化する仕組み
さらに、GoogleフォームやTypeform、Notionフォームなど外部ツールとの比較検討も今後のテーマになりそうだ。それぞれのUI/UXの違いや、データ管理のしやすさも含めて、Scournalの情報収集ログとして活用していきたい。
✅ まとめ:Scournal開発の節目となる実装
今回の「お問い合わせフォーム」導入は、Scournalを単なる情報発信メディアではなく、ユーザーとの接点を持つインタラクティブな空間に育てるための第一歩だった。
WordPressの中でも鉄板の組み合わせである「Contact Form 7 + ショートコードブロック」によって、比較的スムーズかつ柔軟な設置が可能だった点は大きな収穫。
今後は受け取った問い合わせ内容から改善やアイデアを引き出し、より魅力的なメディア運営へと活かしていくフェーズに入る。そのためにも、この導線を丁寧に設けておいたことは、サイトの将来性にとっても大きな意味を持つだろう。
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🗂 使用ツール・技術一覧:
– WordPress(Cocoonテーマ)
– Contact Form 7(フォーム作成)
– ショートコードブロック(挿入)
– プラグイン管理画面
– 固定ページエディタ(ブロックエディタ)
🏷 タグ:WordPress, ContactForm7, Scournal, 開発ログ, フォーム設置, ブログ運営, UI改善, 問い合わせ導線
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